■看板の素材
看板を製作する際の材料について簡単に触れておきます。 |
●看板の基礎 |
看板を据え付けるときの根元の材料は、土、石、(鉄筋)コンクリートなどで、重量と強度が大事です。 |
●看板の構造 |
看板全体の形を作り、支えるもの。できるだけ強く、あまり重くなく、かつコストとのバランスを考えて耐久性にすぐれたものを選ぶ必要があります。
・木:安価で加工もしやすい。耐久性に配慮が必要。
・鉄:同上。亜鉛メッキを施して使われることも多い。
・アルミ:軽量で耐久性もそこそこ。加工性と強度に配慮が必要。塗装する場合には塗料を選ぶこと。
・ステンレス:強度や耐久性には優れているが、加工がしにくいため高価になるときがある。塗装する場合には塗料を選ぶこと。 |
●看板の表示面 |
構造と混然として使用される場合もあります。たくさんあるので、主な材料の名称だけを紹介します。詳しくは看板屋までおたずねください。
石・土・コンクリート・ガラス・軽量気泡コンクリート・石綿板
木材(ムク材・集成材)・布・紙・ユポ・アルミ複合板・スチロール
塩ビ(硬質塩化ビニール)・アクリル・ウレタン・ポリカーボネート
ターポリン・フレックスフェース・粘着シート |
●色の呼び方(指定の仕方) |
白や黒などを間違うはずもないようですが、無限にある色を看板屋はどうやって識別しているのでしょう。
・メーカーの色見本:いろんなメーカーがそれぞれ特色のある色を揃えていろんな素材を販売しています。そのサンプルの中から型番を指定します。
・DIC:大日本インキという会社の標準的見本帳。グラフィックデザイナーからの色指定に用いられることが多いです。主に印刷業界で使われていて、看板資材では再現できないときもあります。
・日本塗料工業会標準色見本帳:現場では一番通用しやすい指定方法ですが、もともと建築塗装用なので、もの足りないときがあるかも。
・上記の色以外にも、
反射:光源の方向に光を反射する。道路標識でおなじみ。
蛍光色:紫外線を多く含む光源をあてると輝いて見える。POPカードなど。
蓄光(夜光ともいう。蛍光と間違えやすい):光源が消えてもしばらく発光する。
パール・レインボー:見る角度により色が変わる |